2019年8月21日 シェパードでは獣医師を募集しています * * * * * * * * * 今日から4日間、山口大学にて大学院のセミナーを受講しております。 ヒスタミンには血管透過性を高める作用がありました。「血管透過性が高まる」とはどういうことなのでしょう。 図のように、隙間がいくつもあいた状態に変化するというわけです。 さらに、ロイコトリエンには白血球に移動指示を出す作用がありました。病原体は血管の中にいることもありますが、たいていは血管外の細胞に感染し、そこで増殖します。つまり、白血球には血管の外に出て戦ってもらわないといけないのです。通常は血管壁がピシっと閉まっているわけですから、簡単に外にはいけません。しかし、ヒスタミンのような成分のおかげで隙間が空いていると、簡単に組織に出て病原体を退治しに行けるというわけです。 前の記事 第247話「炎症はどう扱おうか②」 | 次の記事 第249話「炎症をどう扱おうか④」 |