2019年4月4日 まだ朝晩の寒さが残っていますが、桜も満開になり、木の芽も少しずつ萌え出でています。小生の好きな季節になってきました。 獣医さんにとって、非常に重要なことのひとつとして、農家さんに「安心感」を与えるというものがあります。これは小生、本当に重要なことと思っています。誰それ先生が来てくれると安心できる。なかなか難しいのですが、このような獣医師になれるように小生は日々努力しています。 駆け出しの頃の小生は、それは、それは安心感を与えることのできない獣医師でした。厄介な病気の牛さんがいると、小生の顔つきに緊張感が走り、動きもぎこちなくなります。農家さんからの質問に関しても、なんだかあやふやで、明らかに「ハス、大丈夫か?????」という雰囲気満載です。では、安心感を与えられる獣医さんとはどんな獣医さんでしょうか?小生なりに考えてみると・・・ ・いつも明るく元気でよく笑う ざっとあげてみました。他にもいろいろありそうですが・・・・ しかし、このような中で意外と重要なポイントと思っていることが、「自分にちょっと酔っている」ということがあります。上にあげた項目と違い、自分に酔うなどというと、ナルシスト的になり、なんだかマイナスなイメージがありますが、農家さんに安心感を与えるには非常に重要なことだと思っています。 「いや~~~本当に俺はこの処置がうまいね~~~~」 など、一人で勝手に処置をしている時に思えるようになると、非常に良いと思っています。不思議と周りで見ていると自信に満ちた雰囲気が伝わり、安心感を与えられるようになると思います。今風に言えば、セルフイメージを高めるなどと言ってもいいかもしれません。これは、小生の大先輩たちも何名か口をそろえておっしゃっていました。「蓮沼君。獣医さんはね~、診療している時にさすが俺すごいね~~と思って診療できないとだめだよ~云々」 ただし、注意することとして決して嫌味な感じにならないようにしてくださいね。ちなみに忙しかったり、誰もいないところで一人だけで処置したりした時に「さすが、俺!すごいね~!」と言うと、モチベーションが上がります。 前の記事 第561話:違和感の重要性 | 次の記事 第563話:治療の方向性 |