(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第561話:違和感の重要性

コラム一覧に戻る

2019年3月28日

 最近はいろいろと大変なことがあると、睡眠と読書の世界に入り込みます。すぐ本読んで寝ます。この二つの時間は本当にかけがえのない時間ですね。お酒は・・・・控えた方がよさそうです。調子に乗って「黒じょか」で焼酎飲み過ぎました。
 
 
 小生は仕事がら本当にたくさんの数値や検査結果を見ます。診療所では毎朝ミーティングで症例の血検結果や検査の報告、投与している薬品の量、体温などなど。コンサル先でも疾病の発生頭数やら、給餌記録やらそれは、それはもう膨大な数のデータや数字をみています。とにかく、この数字や検査結果というものがなければ、正確な現状把握や今後の方向性を決めることが非常に難しいと思っています。

 「 数字はウソをつかない 」

 などという言葉もあり、重要性に関してはかなり理解しているつもりです。数字や検査結果があることで、大きな気づきが得られ、物事が前進していきます。本当にありがたいですね。

しかしですね・・・・・

 現実の現場では、数字や結果が「ウソ」をつくのですよ・・・・

いや、「ウソ」という言葉は語弊があるかもしれません。「間違い」といってもいいかもしれません。あれれ?????ということが良くあります。

 何で陽性がいるのよ~~~! 全頭陰性だったはずじゃん!!!

 何でこんなに餌食ってんのよ~~~! 食えるわけないじゃん!!!

 何で接種率がこんなに低いのよ~~~! あり得ないじゃん!!!

などなど、いろいろあります。

人様の世の中でも、ビックリするような「粉飾」やら「改竄」などのお話を聞くこともあります。数字には罪はありませんが、故意であれ、過失であれ、実は間違っていることもあるということを常に念頭に置いておくことが重要です。数字や結果だけみて物事を判断してしまうと、思わぬ落とし穴に入り込みます。

 「あれ??? なんか変だぞ・・・・」

この数字や結果を見たときの違和感。これは非常に重要です。面倒くさいことかもしれません。しかし、そこから少し頑張って、掘り下げて数字や結果を検証してみることは非常に重要なことだと思っています。

しかし、これが非常に難しいんだよね~~~~

日々意識して取り組まなければ簡単にはできません。小生も日々勉強です。

 「それにしても何であんな数字がでるんだよ・・・ブツブツ・・・」

|