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戸田克樹のコラム
第227話「長(おさ)がいなくても回る現場づくり②」

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2019年3月20日

まずは定期的な「打ち合わせ」から

場長がいる、いないに関わらず、日常業務を円滑にこなすためには従業員さんとうまくコミュニケーションが取れていることがもっとも重要です。
スタッフが複数名いる農場を見てみると、「会話が多く、雰囲気が良い農場」と「牛の鳴き声しか聞こえず、スタッフが黙々と作業している農場」に分かれます。もちろんおしゃべりばかりして仕事をしない、という状態はいけません。しかし、作業をしながらでも「あれー、○○の部屋のエサ結構残ってない?」とか、「鼻水出ている子牛多いね。」とか、「○○まではこっちでやるから、▲▲の方やっといてもらえる?」、といった業務に関する話題であればむしろ声に出して確認し合う雰囲気があることは良いことなのではないでしょうか。誰かの発現で「はっ!」と気づかされることも多くあるものです。

普段からこうした発言がスタッフから自然と出てくる農場には共通点があります。それが定期的なミーティングを実施していることなのです。理想は1日1回、出勤者が全員参加するミーティングを実施することです。人数が多い場合では部門ごとやチームごと、という小単位でのミーティングでも十分です。業務が多く毎日の実施が難しければまずは曜日を決めて週に2回程度から始めるのも良いでしょう。
何よりも定期的に継続・・・・・・・することが大切です。

では、ミーティングの実施にはどのような利点があるのでしょうか。

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