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蓮沼浩のコラム
第538話:覚えておきたい数字

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2018年10月4日

 先日小学校の運動会がありました。台風で延期となったことから、小生が楽しみにしていた家族リレーが残念ながら中止。親父の無様な走り姿を見せつけられて赤っ恥かかなくて済むので、二人の息子は心底ほっとしていました。

 先日日米首脳会談があり、日米貿易で二国間交渉を始めるとの話が決まりました。これらの交渉の結果、今後どのようになっていくかということは非常に重要なポイントです。
 小生は田舎の鼻くそ獣医師なので、貿易に関しては何が良いのか判断できません。しかし、これから少しずつ決まってくる交渉結果を各自で判断していくために、以下の数字は一応頭に入れておいた方が良いと思い、以前少し書いた記憶がありますが、一応書いておきますね。

・TPP11では牛肉の関税は現行38.5%であり、TPP11が始まるとすぐに27.5%に。10年で20%になり、16年目で最終的に9%となる
・2017年の日本の牛肉の輸出量は2707トン、輸入量は57万3978トン
・2017年の日本の牛肉の輸出額は191億5600万円、輸入額は3504億7600万円
・2017年の日本の牛肉輸入量の国別割合ではオーストラリア49.8%、米国43.0%

 特に最初のTPP11の結果と米国との二国間交渉の結果にどのような違いがあるのかが注目すべきポイントになりそうです。自動車関税を一気に現行の2.5%から25%にするようなことを米国はちらつかせていたので、相当タフな交渉になりそうです。すべては交渉しだいですが、出てきた結果とTPP11の結果を比べれば、すぐに日本の交渉がどうだったのかがわかります。何とか持ちこたえるのか、それとも押し切られるのか。どんな数字が出てくるのやら・・・・。また、今後のオーストラリアと米国の日本の牛肉のシェアの変化も気になりますね。世界はすごい勢いで動いています。

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