2018年8月17日 中国で、仕事のあと友人たちが浜辺でバーベキューに誘ってくれました。 そのように、中国でもとてもお世話になっているのですが、海岸を見ると白い小さな丸いものがたくさん見えます。他のゴミは、みんなが持ち帰るようになってきているので全く見当たらないのですが、この白くて丸い粒がとても気になって近づいてみました。 それは、漁業のブイなどに使われている発泡スチロールの崩れたものでした。 最近目にした記事で、数㎛ほどに細かく砕けたプラスチックのゴミ(マイクロプラスチックと言います)が、魚や亀などの海の生き物に大量に摂取されて問題になっている、ということでしたので、その片鱗を見た気がしました。ニュースによると、大西洋の調査で中・深海魚の73%がマイクロプラスチックに汚染されていたそうです。そして、魚がマイクロプラスチックを接種すると、体内でビスフェノールAという毒素が形成され、もしマイクロプラスチックを排泄出来ても、この毒素は体内に残ってしまうそうです。 日経新聞記事によると、日本の海洋プラスチックゴミの量は世界の平均の27倍だそうです。EUは日本に使用規制をかけることも検討しています。2050年までには海の中の魚の量よりも、プラスチックゴミの量の方が多くなるそうです。こうなると、一人一人が気をつけるだけでは追いつきません。公的な力で、発泡スチロール製の浮き具を崩れないようにするとか、自治体に回収の義務を持たせるくらいやらないといけないと思います。日本以外の国のスターバックスやマクドナルドなどは、すでにプラスチックストローの使用を中止しているのに日本では、未だに使用が制限されていません。この国では、国任せじゃダメなのかな?自分でもなにか出来ることを考えなくっちゃ! 1つだけ、このバーベキューの時、心が洗われたのは、中国にもボランティアで海岸の清掃をする人がいたことです。しかも「大きなゴミはおじさんが一緒に捨ててやるよ」と言ってくれたので、「ああ、人も捨てたものじゃないな」と感動しました。 最後に笑っているカニさん。 前の記事 腰椎ヘルニアで苦しんでいる方はいらっしゃいませんか? | 次の記事 ビタミンAと亜鉛(ビタミンコントロールは必要か?) その1 |