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蓮沼浩のコラム
第524話:安全に対しての意識の変化の兆し

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2018年6月21日

 最近呼吸にはまっています。丹田に力を入れて、静かに呼吸をすると妙に落ち着きます。お酒を飲むよりかなりいいリラックス方法かもしれないと思いつつ・・・やっぱり、お酒を飲んでいます。

 今日本の畜産現場では農場HACCP以外にもJ-GAPという認証基準が広がり始めています。このJ-GAPの中で注目すべき点の一つとして、働く人の安全確保に対する取り組みというものがあります。今まで小生は多くの牧場を見てきました。どこの牧場内でも、本当に多くの機械が動いています。タイヤショベルやフォークリフト、トラックなどそれはそれは様々な機械が農場内を所狭しと動き回っています。そして、ほとんどの農場で、これらの機械に乗るスタッフはヘルメットをかぶることなく、普通の作業着で仕事をしています。サンダルに半ズボンで重機に乗っている人もいます。しかし、最近このような風景にも変化が見られるようになってきました。

 重機に乗るスタッフがヘルメットをかぶっている農場が増えてきているのです。パーラーでもヘルメットをかぶっているところもあります。重機の講習にスタッフをいかせる農場もあります。

 実は普段何気なく仕事をしている農場内には危険がいっぱいあります。時々大けがをした人の話も聞きます。ちょっとした怪我ならしょっちゅうあります。

 よく考えてみると、工事現場ではほぼ100%の作業員の方がヘルメットを着用して安全装備をしっかりと整えています。道路工事現場や建設現場でヘルメットをかぶっていない人を見つけるほうが難しいです。しかし、牧場内では危険がかなりあるのに、これらの安全対策をしているスタッフはほとんどいません。暑いし面倒くさい面も多々あると思います。

 しかし、これから何年かすると、牧場で働くスタッフにもこのような安全対策を構築していくことが当たり前の世界になってくるかもしれません。働く人に対しての安全対策を構築しているかということが、これからの牧場経営をする上でも非常に重要なポイントになっていくのではないでしょうか。小生達獣医師も安全ということに対しては今以上に意識を高めていかなくてはいけません。ただ・・・ヘルメットかぶって診療するのもなあ・・・・・。
 
 
 
 
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