2018年6月4日 南九州はすでに梅雨入りしました。梅雨ってじめじめしていやですよね。気分も落ち込みがちだし。でも、それは牛さんも同じだと思うんですよね。 まず1つは、気圧の影響で腸内細菌のバランスも崩れやすくなること、そして気分も落ち込みがちであるということ、この2点を考えると、まずはアースジェネターやビオスリーのような生菌剤を与えて腸内細菌叢の変化を抑えることが重要だと思うのです。「えーっ?腸内細菌叢の変化を抑えるのは解るけど、気分の落ち込みに生菌剤?」と思う方が多いと思います。でも最近の腸内学会の話題は、「脳自律神経腸内細菌連関」というものです。これは、簡単に言うと次の2つの意味があります。1つは「ストレスや気分の落ち込みで腸内細菌は変化するよ」という意味です。みなさんも職員室に呼ばれるとお腹が痛くなった経験あるでしょ?これは、ストレスがかかると15分程度で、腸内細菌が変化するために、お腹がグルグルになるのです。もう1つが重要なのですが、「腸内細菌がしっかりしていれば、ストレスがかかっても、気分が落ち込まないし平常心が保たれる」というものです。ネズミの尾かじりなどもなくなるそうです。 実際、カルピスも鬱などの心の状態の改善に「ガセリ菌C23」という健康食品を売り出しています。どうです、梅雨時期こそ生菌剤!っていうのも理解出来るでしょ?その他にお勧めするのが、カビ毒や消化管内異常発酵で発生する毒素を吸着するマイコAD-AZなどの吸着剤、それらの毒素を肝臓が分解するのを助けてくれるリカバリーMなどの強肝剤、の3点です。 カビ毒は、肝障害や胃腸炎などの他さまざまな悪影響をおよぼします。とくに繁殖牛では、発情が不定期に来て受胎しないというやっかいな状態になるので、十分すぎるくらい注意しましょう。カビ毒吸着剤を与えているからと言って、カビの生えた飼料を与えるなんてもってのほかですよ。カビが牛さんの腸に生えてひどい血便をやらかす「牛出血性腸症候」なんかにかかったら、治癒が困難ですからね。 ● 中国物産株式会社では、牛用飼料販売の営業員を募集しています。会社見学大歓迎です。募集内容はこちらからご確認ください。 前の記事 もう一度適正な抗生物質使用について考える | 次の記事 夏バテを防ぐ(人間バージョン) |