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蓮沼浩のコラム
第520話:気がついたら・・・

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2018年5月24日

 「一人メシ」に結構はまっています。ちょっとした事ですが、非常にいいリフレッシュになります。

 5/23に気がつくとTPP11の関連法案が衆議院を通過していました。さっそく農林水産省のホームページから色々と牛肉の関税をしらべてみました。

・牛肉の関税は現行38.5%であり、TPPが始まるとすぐに27.5%に。10年で20%になり、16年目で最終的に9%となる。
・牛タンは現行12.8%であり、11年目に関税撤廃。
・牛内臓(ハラミ等)は現行12.8%であり、13年目に撤廃。
・牛肉30%未満の調整品は現行21.3%であり、11年目に撤廃。

 安い外国の牛肉が入ってくることは間違いありません。そりゃ、関税が低くなって外国の牛肉が安くなるので、輸入業者さんはドッサリ買いますよね。一応セーフガードはあるけど・・・。もちろん逆に日本の牛肉の輸出も今以上に増えるとは思います。TPP11が始まって11年目あたりでは相当牛肉業界の状況が変化していると思われます。ただ初年度も38.5%の関税が一気に27.5%に11%落ちるのでセーフガードがあるとはいえ、大きな動きがありそうです。さらにTPPを離脱したアメリカとの二国間交渉も始まります。こちらはかなり厳しい交渉が予想されます。

 小生は肉用牛の獣医師なのでちょっと牛肉に関して調べてみましたが、他にもTPP11に関係することは山ほどあります。農産物以外のものも沢山ありますし、ISD条項などというものもあります。どれも非常に大きな影響があるものだと思います。

 もちろん未来のことはわかりませんが、近い将来牛肉の関税に関してはこの方針のもとに進んでいくことが今のところ濃厚な感じがします。どうであれ今後の動きに注目しておかなくてはいけません。
 
 
 
 
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