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松本大策のコラム
たまには中国情報 その2

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2018年3月12日

 さらに、山東省等の各省や地方自治体も、業績を上げていないと降格されてしまうので、それぞれの役人がウソのGDPなどを報告しているというのです。公表さているほどのGDPはとても稼げていないというのが実情のようです。

 また、6月には、チンタオで国際会議が開かれるそうですが、そのために中央政府からとてつもないお金(日本円で2兆円近く)がチンタオ市に支給されて、高層マンションの壁はすべてイルミネーションで飾られ、また会議の期間中、会議場周辺の東海路や香港中路などの町は、住民すべてに給付金が来て離れたホテルで暮らさなければならないそうです。しかし、町に人がいないと不自然なので、中央政府から派遣された役人や軍人、中央の警察(地元を信じていないのでしょうか)が、地域住民を演じるそうです。とてつもなくスケールの大きな話ですが、その間工場や企業は休業しなければならないので、生産性を下げるためにお金を使うようなものです。お金は大丈夫なんでしょうかね。

 以前のトップ7による政治よりもかなり窮屈になりそうです。いま習近平さんを批判したり、愚弄するようなサイトやSNSはすぐ閉鎖されるので、車がバックしている動画があちこちでアップされています。「中国の発展が逆戻りしている」という意味の批判動画らしいです。

 日本の衆愚政治とどちらがいいのでしょうね。僕個人は、自由のある日本の方がよいように思うのですが、未来のことは解りませんもんね。

つづく

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