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笹崎直哉のコラム
いざ直腸検査トレーニング その4

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2018年2月6日

 今月も寒いですね~。鹿児島県でさえも雪が積もってきております。かなりシュールな事務所の光景となっております。今朝は蓮沼所長がものの5分ほどで手早くチェーンを装着し診療に向かっておりました。今日はどうやらさらに積もりそうです。

診療で外にいると指先まで冷たくなってしまい、感覚が鈍り注射などの処置をスムーズにできないことがあります。余談ですがそんな冬の診療で少しだけありがたみを感じるのが直検です。なぜなら温かいから(笑)。腕全体が温まって最高に心地がいいものです(なんだか直検の目的を見失っているようですが、ちゃんと診察していますよ、大丈夫です汗)。

 では話の続きに入ります。生殖器の方を考えていきましょう。

 今回は雌の牛さんのお話です。生殖器はざっくりと例を挙げると卵巣、卵管、子宮、子宮頸管、腟からなり獣医師さんがその形状や硬さ、サイズの識別に頭を悩まし試行錯誤を繰り返しています。子宮の触診は事細かく挙げると子宮の左右対称性、太さ、長さ、運動性(下垂状態、収縮性)の確認と子宮壁の弾力、圧さ、脆弱さなどの異常のチェックがおもな重要項目となっております。今ざっと挙げました項目は超音波(エコー)の検査では判断できない範囲が多く含まれています。つまりエコーに頼りきりになってはならないのです。

 子宮の触診が必要不可欠となる代表例が妊娠鑑定と子宮蓄膿症(子宮内膜炎)の診断と双方の鑑別です。ではその説明を、、、と紹介したいところですがちょっと長くなりそうです!!(泣)。次回のお楽しみでお願いします!ごめんなさい!!

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