(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第505話:獣医師の人数雑感 その4

コラム一覧に戻る

2018年2月1日

 寒波がきています。毎日寒いですね。鹿児島でも雪。朝一で逆子のお産に雪の中駆けつけました。つい先日まで出張で北国にいたのに、鹿児島に帰ってきても雪か~~~。必死こいて介助して元気な子牛が産まれたから寒かったけど、体も心も温まりました。

 獣医師の人数を考える上で、女性獣医師の人数もチェックしておかなくてはいけません。
 まずは、平成28年に実際に獣医療に従事している獣医師の中で、女性の人数は10,756人。全体の中での割合は31.1%になります。平成24年は28.1%、平成26年は29.6%です。今後も女性獣医師の人数は間違いなく増えてきそうです。

 では、比較として医師と薬剤師の女性の割合を見てみると、平成26年のデータですが、医師では20.4%、薬剤師で61.0%という結果です。私にとってちょっと意外だったのは、医師は女性の割合が獣医師よりも約10%低い結果になっていることでした。もう少し女性がいると思っていました。薬剤師さんの61%という結果はよくわかります。看護師さんでは約92%が女性です。こちらも非常によくわかります。

 また、獣医師の業種別の女性の割合をみてみましょう。やはり小動物臨床は平成28年で33.4%と一番多いです。男女比で見るとほぼ男性2人に対して女性1人という感じです。また、この割合も年々上昇しています。共済組合の女性獣医師の割合は平成28年で17.5%。こちらも毎年増加傾向が認められます。では開業の大動物診療に従事する女性獣医師の人数はどうかといいますと、平成28年で8.5%。共済組合の約半分。ちなみに競馬関係では女性獣医師の割合は12.8%となっています。

|