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戸田克樹のコラム
第171話「牛と節分」

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2018年1月31日

2018年も始まって1か月が終わろうとしています。2月に入ればすぐに節分がやってきますね。暦の上では春が始まる立春の日でもあります。こんな厳しい寒さが続くと、今年は春の訪れがいつになく待ち遠しいですね。今年の花見はより格別なことでしょう。

そんな節分の行事に牛さんが関わっているものはないかな~
と検索していましたら。なんとありましたよ!皆さん!!(‘◇’)

山口県防府(ほうふ)市にある防府天満宮でとり行われる「牛替神事(うしかえしんじ)」なる神事が存在しているのだそうです。
菅原道真を祭っている防府天満宮では、道真が丑年に生まれたことや道真自身が牛を非常にかわいがっていたという話から、毎年2月3日にこの神事を行っています。

どんな神事なのでしょう

1.まずは牛替券なるものを入手しましょう
2.節分当日に天満宮で行われる抽選に参加しましょう

もし当選すると…
生きた牛が当たります!!!( ゚Д゚)

どうやらその他にも金・銀・銅製の牛の置物や協賛品として奉納された「数先点」に及ぶ景品が授与されるとのこと。なんとすさまじい神事なのでしょう。当選者、幸福すぎますね。

牛が当たったら飼育しなきゃいけないの!?という不安がありますが、どうやら11月の御神幸祭(ごじんこうさい)で天満宮に牛を奉納する際、その牛を天満宮まで引く神牛役(かみうしやく)に任命されるというのが実際のところのようです。名誉賞といったところでしょうか。
奉納牛はきちんと11月まで農家で飼育されるようですよ。安心しました(笑)。

それにしても数千点の景品とは・・・なんともバブリーな神事です。

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