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笹崎直哉のコラム
いざ直腸検査トレーニング その3

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2018年1月30日

 皆様お疲れ様です。私事ですが先日熊本で今年一発目のダンスの発表をしてきました。たった12分間の出演だったのに踊り初めにすぐ息切れを起こしてしまいました。そして直前にファミリーレストランでお腹一杯お肉料理を食べてしまったことをこんなにも本番中に後悔したときはないでしょう。気持ち悪かったです、、、(泣)。ああ私がチームの中で最年長なのに情けない、、、。来月も熊本で発表です。しっかりと体力つけていこうと思います(泣)。

 いざ直検で触れることができる臓器はどのくらいあるのでしょうか?

 消化器を考えると健康な牛さんで触れることができるのは第一胃くらいだと思います(もちろん直腸も触れています)。しかし消化器系の病気を患った牛さんを直検するとガスが溜まりパンパンになった第四胃や盲腸が触れることができるので、診断の一助になります。さらにそのケースの場合は牛さんの右腹壁で聴診器を用いた打診すること「キンキン」という高音(ピングサウンド)が聞こえますので、直検と併用してみると良いと思います。

 次に泌尿器を考えてみましょう。腎臓と膀胱が触知できますね。しかし腎臓に関して、右腎は左腎よりも頭側にあるので触れることができません。また左腎につきましては「遊走腎」といってルーメンの大きさ(膨満度)に適応して立ち位置を変えることができるので(これはすごいですね!!)、毎回決まった位置で触れることができません。さて牛さんの腎臓病で細菌性腎盂腎炎というものがありますが、重篤化すると膀胱粘膜の出血、浮腫、腎臓の拡張が起きるのでその場合直検で腎臓の拡張を確認したり、膀胱粘膜の触感に違和感を覚えたりすることがあるのかもしれません、、、、が、、、まだ私は経験しておりません。もし巡り合えたら直検チャレンジしてみたいとことです。

つづく

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