2018年1月17日 「昨日まで元気だった子牛がぐったりしている!」 今日も急患コールが止まりません(泣) というのは子牛の下痢の場合、よくあるパターンです。 筋肉=貯水タンク 実は筋肉には水分を保持してくれるはたらきもあるんです。筋組織中の70%程度は水分であるとも言われています。驚きです! 下痢になると消化管粘膜の表面がブヨブヨになり(炎症による浮腫が起きた状態)、水分をキープする力は大きく損なわれます。さらに、大人に比べて筋肉の絶対量が少ないこどもの時期は出て行った分を補えるだけの貯水タンク(筋肉中の水分)量もほとんどないことから、あっという間に脱水が進行してしまうのです。その結果、たった一晩で重度脱水、ぐったり沈鬱…(‘◇’)!という状態に陥りやすいというわけです。 前の記事 第168話「子牛の下痢が悩ましい!①~イントロダクション~」 | 次の記事 第170話「子牛の下痢が悩ましい!③~下痢の原因はウイルスや細菌だけじゃないⅠ~」 |