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戸田克樹のコラム
第168話「子牛の下痢が悩ましい!①~イントロダクション~」

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2018年1月10日

移動中の新幹線でコラム書いてますが、久留米駅で停車したまま動きません。おろおろ。「線路上の飛来物除去のため出発を見合わせております。」とのこと。新幹線でのトラブルは初めてでした。今朝は風も雨もひどかったですからね。
 
 
さて、季節の変わり目に増えてしまう往診依頼の電話は今年も変わらず、であります。
四季の移り変わりの影響を大きく受けるのは免疫機構の未発達な哺乳期の子牛や母子分離ストレスや摂取栄養量の減少にさらされる離乳して間もない子牛がほとんどです。とくに冬場の子牛の下痢は最悪で、初診から生死の境をさまよっているケースが他の季節に比べると多い印象があります。肥育牛や親牛は月齢が進んでいて免疫機構や体力があるため、下痢をしても数日の治療で治癒しますし、重症化するケースは子牛に比べて少ないです。
 
 
子牛の下痢の原因は多岐にわたっていますから、それをひとつでも多く知っておくことは治療方法の引き出しを増やすことにもつながります。

というわけで、今回からは子牛の下痢に注目したシリーズのはじまりはじまり~。

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