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笹崎直哉のコラム
手術時のドレープ

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2017年12月26日

 お疲れ様です。皆様は普段栄養ドリンクを飲まれるでしょうか?私は診療が忙しく、集中力が低下したときや、疲れが溜まり始めたときなんかに飲みますが、農家さんの前で栄養ドリンクを飲むと「まだ若いのだから、そんなのに頼らずに気張りやんせ!(頑張れ)」と注意されるときがあります(笑)。蓮沼所長や社長はよく事務所で栄養ドリンクを夕方~夜の時間帯にパソコンワークのお供に一気飲みしているのをよく見かけます(笑)。しかし疲れが末期に達していそうなときは全く効いていないようで追加で飲んでいたりする、なんてこともありますよ(笑)。

私は栄養ドリンクで一番信頼し愛用しているのが「フルスルチアミン」が成分として含まれているものです。牛さんの神経を活発にする注射薬にも含まれている成分です。個人的な評価ですが「効きます」。糖分を軽く摂取した後に飲むと頭がすっきりして、少し楽になります。気になる方は試してください!(^^)!
 
 
 今回は手術時の術創に被せるドレープの話をしようと思います。ちょうど今年になってから当院で帝王切開を実施する症例が増え、それに伴いドレープを術創に覆う機会が増してきました。なんせ全身麻酔をせずに局所麻酔のみで挙句の果てに、お母さん牛が起立した状態で手術することが多いものですから、準備段階から手術本番をふくめスピードが問われます。そこでドレープの貼り付け方なのですが、今までは手術器具の「タオル鉗子」というものを用いて牛さんの皮膚とドレープを巻き込んで固定していたのですが、現在は「接着剤」を用いて貼り付けています。瞬間接着剤ではありません、ごく一般的な接着剤で問題ありません。牛さんも痛みを伴いませんし、最近では子牛の開腹手術を行いましたがその際もピタッと綺麗に貼りついてくれましたし、その後ズレること無く非常に良いです。

帝王切開中はお母さん牛が急に疲労や血圧の問題で座り込んだり、術創の疼痛に反応して足を上げるときもありますので、その時を考慮しても接着剤の方が安心です。貼り付けも簡単なので、効率も上がってきます。是非とも試してみてください。

以上、ほんのちょっとしたことでも業務改善、作業効率性の向上に繋がることであれば常に実用化しようと心掛けている(うまくいかないことばかりですが 泣)笹崎でした。

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