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蓮沼浩のコラム
第499話:海外依存

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2017年12月14日

 鹿児島もかなり寒くなってきました。牛さんだけでなく、人さまも風邪など注意しないといけない時期ですね。といいながら、小生もちょっとのどがガラガラ声になってしまいました。

 「ドイツBASF工場火災生産停止でビタミン類供給不安」

 「飼料添加物・プレミックス価格高必至のビタミン類の値上げ」

 「中国環境対策強化でビタミン類等価格高騰続く」

 日本で普段から何気なく使っている様々な商品の中に使われているビタミンAやE、カルテノイド類など、実はほとんど原料は外国から輸入しています。今回上記のような11月27日づけの記事を見て、小生はただ「へ~~~~~」と思っていただけだったのですが、さっそくとある添加剤を販売するメーカーさんから年明けから「製品の値上げをいたします」との連絡がありました。原材料価格が2~3倍に上がってしまえば、当然そのような流れになってくるわけです。今後他の商品もこのような影響がでてくるのか注目していきたいと思っています。
 
それにしてもよく周りを見回してみると、海外に依存しているものが非常に多いことにおどろかされます。配合飼料や粗飼料をはじめ、獣医さんが普段から使う医薬品やワクチンなども、かなりの量が外国製です。初乳製剤の原末などもほぼ海外からの輸入です。当たり前のことですが、日本の畜産業というものは海外と密接に結びついていると思う次第です。もちろん畜産業に限った話ではありません。衣類や食料品も輸入品が非常に多いです。小生が普段着ている服など、ほとんどが外国製ではないでしょうか。小生が子供の頃と比べて「MADE IN JAPAN」を本当にみる機会が減ったな~と改めて思います。
 
「必要とする量を確保することも難しくなってきているようで・・・」などと書いてある今回の記事を読んで、普段何気なく使っている薬や添加剤など改めて感謝して使わなければいけないと思う今日この頃です。

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