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笹崎直哉のコラム
アンモニアガスやホコリによる肺炎 その7

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2017年12月12日

 基本的には、以前説明した牛舎の天井から吊るタイプの扇風機は牛さんの暑熱対策と敷料の乾燥を目的としておりますが、牛舎内に滞る臭気対策としては牛舎の一番端(出入り口と言った方がいいかもしれませんが)の壁に、床に対して垂直に近い状態を考えて設置してあげることで外へと臭気を運ぶことができます。これを着実に行えば、臭気だけでなく牛舎の鉄柵の錆びやカビが少しでも減るのではないかと思います。

あともう一つ欲を言えば床置きタイプの扇風機(キャスター付きのタイプ)があると、牛さんの状態に応じてその部屋だけ特別に設置してあげる等の対応がすぐできるのではないかと思います。もちろん臭気対策として通路に置くのも非常にいいですね。

 最後に牛舎の天井屋根の構造について考えてみましょう。

自然換気のする際に屋根の頂上部がどうなっているのかは非常に重要なポイントになってきます。基本的には①と②のタイプに分かれ牛舎内の自然換気の役割を担っているのですが、②のタイプはどうしても気候の影響を受けやすくなってしまいます。風向きが排気口の方へ衝突してしまうとせっかくの自然換気がうまくできなくなってしまうので、気候状態をしっかりと意識しなければなりません。

換気の話は以上になります。長いことなってしまいすみませんでした(´;ω;`)

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