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松本大策のコラム
脳ドックのすすめ

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2017年12月8日

 僕も各地に出かけていく仕事ですが、最近気づいたことがあります。それは、いつの間にか、行った先の農場コンサルやバーンミーティングに来てくれた人たちの中で最年長!ということが増えてきたということです。さすがに講演会には、僕よりずっと年長のじいちゃん、ばあちゃんも来てくれますが...。

 それでもって、実はここ3日ほど友人の「未破裂脳動脈瘤」手術に立ち会っていました。「頭の痛みがときどきあって、なんか頭の一部がもやもやするときがある」という相談を受けたので、もしかして、とMRI検査を受けてもらったところ、ビンゴ!(うれしくない!!)。中大脳動脈に5mmちょいの未破裂動脈瘤が見つかったのです。大きさ自体は、オペをするかどうかのギリギリだったのですが、血管が風船みたいに膨れて出来た動脈瘤の一部がさらに脆いために、そこからさらなる風船が出来ていたのです(これをブレブといいます)。

 つまり、普通の動脈瘤よりもさらに弱い部分があるということで、お医者さんに手術を勧められたそうです。頭蓋骨を開くということで、大変な手術には違いないのですが、風船の根元をクリップで留めれば再発や破裂の心配がありません。破裂すると、いわゆる「くも膜下出血」で、最悪死亡してしまいます。僕の家内もくも膜下出血で急死でしたから、みなさんにはそういう不幸を味わっていただきたくないのです。40才を超えたらたまには脳ドックで確認しておいた方がよいと思いますよ。かく言う僕も経過観察の脳動脈瘤を持ってます(笑)。なにか気になる症状のある人は(事前の症状がないことが多いのが怖いところなのですが)、病院で受診すれば脳ドックと比べて格安でMRIを受けられますよ。

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