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蓮沼浩のコラム
第486話:全国の獣医さん その2

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2017年9月14日

 最近、小生の知己にしていただいている焼酎屋さんから、「蓮沼さん、焼酎をただの水で割って飲んでみてください」と言われて飲んでみました。普通の温度の普通の水で5:5に割って飲んでみたのですが・・・うまい!!非常にシンプルに水で割るだけ。お湯割りは小生にとって非常に危険な飲み物ですが、これなら大丈夫そうです(笑)。
 
 
 農家さんの高齢化は昔から言われていることですが、獣医さんはどうなんでしょう?そんな素朴な疑問からちょっと獣医さんの平均年齢を調べてみました。

 まずは平成26年度のデータでは全国の獣医師数39,098名の平均年齢は49.3歳。平成24年度は49.0歳だったので、0.3歳高くなっています。では、牛さんの獣医師が多い共済組合の獣医さんはどうでしょうか。平成26年度は44.7歳、平成24年度も44.7歳と何と変化がありません!意外なことに全国平均より下回っています。でもよく考えると確かに小生の地区の共済組合の獣医さんは若い先生が多いです。小生よりも若い先生の方が圧倒的に多いですね。では産業動物の開業の獣医さんの平均年齢はどうでしょう。平成26年度は59.3歳、平成24年度は58.7歳。共済組合に比べて平成26年度は約15歳も年上です。こちらのデータは妙に納得できます。小生の知っている開業の先生は年配の方が確かに多いです。また、ここ数年で共済組合を早期退職して開業なさっている先生も結構な人数いらっしゃるので、この点でも共済組合の獣医さんの平均年齢が低く抑えられていることに影響しているのかもしれません。では比較対象として小動物の先生の平均年齢はどうでしょう。平成26年度は46.2歳、平成24年度は46.0歳となっています。共済組合の先生よりは平均年齢は上になります。

 世の中では高齢化という言葉をよく聞きますが、確かに獣医さんも平均年齢が49.0歳から49.3歳に上がっている事から少しですが平均年齢が上がっています。特に産業動物の開業獣医さんは平均年齢が59.3歳であることから、60歳の大台も近くなっています。この調子だと、平成28年度の結果は全体で49.6歳、共済組合で44.8歳、産業動物開業で60歳、小動物開業で46.4歳ぐらいになるのではと予想しています。さてさてどんな結果になるのでしょう。楽しみですね~~~~。

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