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戸田克樹のコラム
第150話「ペニシリンアレルギーの恐怖~ヒスタミンの恐怖②~」

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2017年8月30日

お久しぶりです。
大学院セミナーin鳥取大学が無事に終了したのもつかの間、ただいま出張で岡山に滞在中です。ここ数日のホテル暮らし&外食で腸内細菌叢が乱れ始めています!トイレはどこですかーー!!!
 
 
さて、ヒスタミンの特徴的な作用のひとつは「血管透過性の亢進」でしたね。これにより目の周りや外陰部が腫れてきます。
もうひとつの特徴的な作用は「平滑筋の収縮」でした。平滑筋って、そもそも何でしょうか。

通常体を動かすときには「横紋筋」というタイプの筋肉を使用します。
これとは別に、簡単に言えば意識せずに動いてくれる筋肉が「平滑筋」と言われるタイプの筋肉です。
「動かそう」と意識しなくても絶え間なく動いてくれるところとはどこでしょう。すぐに思い浮かぶのは消化管ですね。お腹が緩みだした戸田の消化管でも、「動け!」と思っていないのに勝手にギュルギュル~っと動いています(笑)。
もうひとつ意識せずとも動く代表的な場所は気管です。気管周囲にも平滑筋が分布しているのです。

さて、こうした場所に分布している平滑筋がヒスタミンの作用により収縮してしまうどうなるでしょうか。

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