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笹崎直哉のコラム
繁殖母牛の栄養管理について

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2017年8月15日

 皆様お疲れ様です。お盆期間が過ぎていく中、徐々に気候が涼しくなり、バテなくなってきています、笹崎です。本当に暑さに弱いです(´;ω;`)

 さて前回のコラムでは繁殖母牛のことについて触れましたが、今回も繁殖関連の話を進めていこうと思います。テーマは「栄養管理」。普段の繁殖管理で便利な機械を導入したり、観察する力を養ったりして、発情を見落とさないことで繁殖成績を上げる努力も必要になってきます。しかしいくら発情の見落としを少なくしようと心掛けても、お母さん牛の発情自体が来なくなってしまったら何の改善にもなりません。発情がしっかりと定期的に来るためには何よりもお母さん牛が受けるストレスの軽減と栄養管理の改善がポイントとなってきます。それでは「栄養管理が悪くて繁殖成績がいまいち」というときの大まかな指標について紹介していきます。ポイントとしては以下の4つの項目があります。

 ①ルーメン内の状態が不安定(異常発酵をしている)
 ②カロリーの過不足
 ③乾物摂取量の不足(反芻をていない)とそれに伴うストレス
 ④タンパク質の代謝が悪い

少し難しい話となってしまいますが、この4つのポイントについて次回から詳しく説明していこうと思います。

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