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戸田克樹のコラム
第141話「困ったときのリカバリー Episode ⑧-水様性ビタミンの残念なところ-」

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2017年6月21日

リカバリーM(バイオ科学)に含まれるビタミンB群として
チアミン(ビタミンB1):神経機能安定化
リボフラビン(ビタミンB2):細胞分裂促進
ニコチン酸(ビタミンB3):代謝促進
ピリドキシン(ビタミンB6):粘膜組織強化
葉酸(ビタミンB9)、シアノコバラミン(ビタミンB12):造血機能サポート
パントテン酸Ca(ビタミンB5):代謝促進
といったものが含まれていました。
つらつらと書いていますが、これらは生体内の代謝経路で複雑に関与しあいながらその効果を発揮してくれます。そのため、ビタミンB〇だから▲▲に効く!とは単純には言えません。「バランスよく摂取する」ということが大切なのですね。

ここでちょっと残念(?)なお知らせです。
ビタミンB群は「水溶性ビタミン」と言われます。文字通り水に溶ける性質をもっています。つまり、大量に摂取しても消費されずに余った分は尿に溶けた状態で排泄されてしまうのです。
ビタミンAやβカロテンといった「脂溶性ビタミン」は余ったら脂肪組織に貯蔵されます。そのため過剰摂取が問題になることもありますね。ビタミンBはその心配がない分、「毎日とり続けること」が重要になってきます。継続は力なり!です。

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