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蓮沼浩のコラム
第472話:お臍考 その4

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2017年6月8日

 いつも時間が過ぎるのが早くて愕然とします。とにかく時間を大事に使っていかないといけないと、気を引き締めて頑張らねばと思う今日この頃です。

 お臍の状態で気を付けなくてはいけないこと。これはやはり臍帯が根元で切れてしまっている時です。どうしても根元で切れてしまうと、そこから感染が広がってしまいます。毎日しっかりと消毒をしましょう。お産の時には一回消毒をするのですが、その後はほったらかしという事例が結構あります。臍帯が根元から切れている場合は毎日チェックして消毒を実施したいですね。場合によってはすぐに獣医さんを呼んで抗生物質で治療してもらうことも重要です。

 次に重要なのが、臍帯が非常に大きい場合。最近は子牛も大型化してきて、それに伴い臍帯も非常に大きくなっている子牛もいます。このような場合も要注意。お臍が大きい分、感染もしやすくなっています。しっかりと処置をしておきたいですね。

 前にも書いたかもしれませんが、獣医さんは子牛の診察をする時は臍帯の状態をチェックします。化膿していないか、炎症が起きていないか、ヘルニアになってないかなど触診で確認します。子牛の下痢や肺炎で治療している時に臍帯炎やヘルニアを見つけることが結構ありますよ。子牛が産まれたときに消毒を一回してそれでおしまい、ではなく絶えずお臍に意識をもっておくことは大事ですね~~。

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