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蓮沼浩のコラム
第467話:レア・キャラ 産業動物の獣医さん その4

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2017年4月20日

 このところ一気に日が長くなり、春めいてきました。木の芽も芽吹いてきています。花寒い時期もありましたが、小生の好きな季節になってきました。

 せっかく産業動物の獣医さんのデータを集計したので、過去3回分のデータである平成22年、24年、26年のデータを見てみました。獣医さんの人数の推移を市町村、農業協同組合、農業共済団体、企業、競馬関係団体、産業動物診療施設開設者および産業動物診療施設の勤務獣医師の7つの部門別に眺めてみると・・・・。

 まずは市町村と共済組合は微減していますが、動きが少ないですね。共済組合は全国で1700人ちょっとのところで人数をコントロールしている感じです。市町村は75人から少しずつ減って、平成26年は70人。
 企業は261人から226人にぐっと減ってから平成26年は233人に少し回復。
 結構厳しいのが農業協同組合と競馬関係団体。農業協同組合は平成22年の253人から平成24年の180人と2年間で73人一気に人数が減っています。その後は178人で微減安定というところでしょうか。4年間で75人減っています。率にして29.6%の減。競馬関係団体は平成22年の332人から平成24年の253人、平成26年の224人と4年間で108人減っています。32.5%も少なくなっています。私は部門が違うので全くわかりませんが、ここまで急激に減少しているのでどちらの部門も気になるところです。

 では、産業動物診療施設開設者および産業動物診療施設の勤務獣医師はどうせしょうか。診療施設開設者は平成22年の1564人から平成26年には1573人と9人増えています。そして勤務獣医師も平成22年の291人から323人と32人増えています。

 まとめてみると、市町村と共済組合は微減するも安定、企業はやや減少。農協と競馬関係はドカンと減少、開業は微増して、勤務獣医師はやや増。トータルで平成22年から平成26年の間に産業動物の獣医さんは4497人から4317人へ180人の減少。率にして4%の減少なり。

 まあ、あくまでも小生の気まぐれな数字遊びなのですが、何となく産業動物の獣医さんの状況がわかるような、わからないような・・・・。とにかく、平成28年の結果が楽しみで楽しみでしょうがないです!
ちなみにこれらのデータは農水省のホームページから取っています。興味のある方はのぞいてみては?

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