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蓮沼浩のコラム
第466話:レア・キャラ 産業動物の獣医さん その3

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2017年4月14日

 最近子供とバッティングセンターへ行くようになりました。全員ヘタクソですが、結構はまっています。何事も集中すると気分がいいですね。スカッとします。

 さて、前回まで散々産業動物の獣医さんと言っていましたが、実際産業動物の獣医さんとはどんな仕事になるのでしょう?今回はこの産業動物の獣医さんをちょっと分類してみました。
 まずは産業動物の獣医さんが対象とする動物の種類があります。牛、馬、豚、鶏と大きく4つに分類できます。レアなものとしては養蜂や水産関係などもあります。この中で一番人数が多いのは牛の獣医さんとなります。

あとは勤務形態による分類もできます。市町村、農業協同組合、農業共済団体、企業、競馬関係団体、産業動物診療施設開設者および産業動物診療施設の勤務獣医師と大きく7つに分けることができます。ちなみに小生はこの分類では産業動物診療施設の勤務獣医師に分類されます。では、人数はどのようになっているのでしょうか。下に出した平成26年のグラフを見てもらうとわかりますが、共済組合が一番多いですね。そして産業動物診療施設開設者が続きます。いわゆる開業の獣医さんです。この二つで産業動物獣医師の76%を占めています。共済組合や開業の先生の中にも馬、豚を診療される先生がいらっしゃいますが、やはり大部分は牛の診療が中心になります。ここで注目する点として、産業動物診療施設の場合、開設者が1573人で被雇用者の人数は323人となります。つまり、大部分の産業動物診療施設が獣医さん一人で運営されていることがわかります。小生のいる鹿児島県でも開業されている先生のほとんどが一人で病院を運営されています。犬猫の場合は開設者8340人に対して被雇用者が6865人ですからずいぶんと状況が違いますね。今回は産業動物の獣医さんを分類してみました~。

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