秘境の郷の牛飼いだより　～第５回～

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2016年10月22日

⑤ 椎葉村の畜産の現状（補助金）

◎堆肥処理のための機械補助金
　前回、堆肥舎の補助金の話をしましたが、堆肥処理用の機械についても、1/2～2/3の補助金が出ます。
　タイヤショベルは勿論のこと、マニュアスプレッダー、軽トラのダンプ、堆肥運搬用の運搬車（山間地なので結構用途が広い）等です。小生も一昨年、タイヤショベルを導入して有効に活用しています。
　大型の堆肥攪拌機などは、堆肥処理に使用する土地がないために、鵜入している農家はまだありません。もっぱら、タイヤショベルやトラクターのフロントローダーでの切り返しで対応しています。

◎粗飼料生産の為の機械補助金
　また、粗飼料生産用の機械に関しても補助があります。モアー、ロールべーラー、ラップマシーン、半転機、ロールグラブ等などです。（1/2～2/3）

◎繁殖率向上、事故率低減等の機械補助金
　発情発見機（牛歩）、監視カメラ、牛恩恵、ほ乳ロボット等にも補助金が出ます。
山の中での小規模経営が多いんですが、こういったハイテク機器を使っている農家も沢山います。小生は６年前に牛歩、本年度は牛恩恵を導入し、有効活用しています。兼業農家の牛飼いには、こういった機器はほんとにありがたいですね。おかげで我が家の平均分娩間隔は　３７２日です。

　ちなみに、椎葉村は全世帯に光ファイバーを引き、高速インターネット環境を全国で２番目に早く導入しました。（本当は一番先に整備したかったんですが、タッチの差で２番手になってしましました (T_T) ）
　畜産に対する補助金はどの町村にも負けない位、充実されています。
「補助金の出し過ぎじゃないか？」　と言いたい人も多いと思いますが、条件の悪いこの山間地で、畜産経営を継続していくためには、必要なことだと思いますし、農業部門、椎茸生産、林業機械等にも同じように補助金があります。

　椎葉村では、地方創世の取り組みで、村に移住して農業経営をする人を募集しています、充実した補助金制度のある椎葉村で農林業をしませんか？
　興味のある方は椎葉村のホームページを覗いて見て下さい。
　http://iju.vill.shiiba.miyazaki.jp/

つづく

宮崎県椎葉村　椎葉 勇