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笹崎直哉のコラム
ケーススタディー ~TOKOGAE①~

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2016年9月26日

 皆様お疲れ様です。突然ですが来月、フルマラソンに出場します。きっかけは単純です。よく休日に浜辺や公園で走ったりしているのですが、「何か目標を作らないと、向上心が出てこないなー」とふと思ったためです(笑)。完走できるか分かりませんが、我が社のスタッフである椎葉獣医師の弟様も、私と同じフルマラソンの大会に出場するということで一緒に頑張ってみようと思います。なんとしてでも完走するぞ!!!

 今回のコラムのテーマは牛さんの床についてです。私が8月の診療中に体験したことを紹介します。

 いつものように出勤中、ある農家さんからの電話で「育成牛が息苦しそうだ。餌も食べない。」とのことで往診に向かいました。到着して牛さんをみてみると、親付けの期間が終わり、育成期間中の子牛(5ヶ月齢)が2頭一緒に同じ部屋で生活しているのですが、2頭とも呼吸促拍で夏バテを起こしている様子でした。発熱を呈していて、気道に雑音があり、胃の動きも弱かったので風邪と診断しました。抗生剤、消炎剤を何日か注射し、様子をみていたのですが、一向に熱が下がりません。抗生剤を変えて治療しても熱は下がらないという状況。

 「うーん、ほかに何か要因があるはず、、、」
と悩んでいましたが、気になることが1点。
 最近農家さんが床替えをしてくれて部屋一面に新しいおがくずが広がっていたのですが、子牛は2頭ともいつも自分自身で排出した尿や糞で汚れた場所で休憩し、新しいおがくずの床を好んでいない様子。しばらくして様子をみてもいつも定位置でした。

 2頭ともせっかく広い部屋なのに、毎度同じ位置で生活するのです。農家さんがせっかく床替えしても、これでは効果がありません。うーん、なぜだ~~!!

つづく

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